RescueRobocon とは
レスキューロボコンは、大規模都市災害における救命救助活動を題材としたコンテストです。 被災時の室内を模した1/6スケールモデルのフィールドで、ダミヤンと呼ばれる人体模型への救出活動や安全確認を行います。 また、競技での成績のみならず使用した技術のプレゼンをはじめ、チーム内での連携など様々な角度から評価が行われるのも特徴の一つです。 これらのことから、レスコンに挑戦するにはハード、ソフト、マネジメント面で高いレベルが要求されます。
ハード面では、階段を走破できる足回り、低コストで扱いやすいマニピュレータ、 安全にダミヤンやワークを取り扱う事の出来るハンドリング技術といった様々な要素技術を開発する必要があります。 さらに、設計・開発した機体を自分たちで期限内に精度よく加工し完成させる技術・マネジメント力も必要になります。
ソフト面では、遠隔操縦技術と正確な情報処理技術が求められます。
レスコンでは、ロボットが活動するフィールドの様子はコントロールルームから直接見ることはできません。
そのため、ロボットに搭載したカメラや三次元センサからロボットの状況を適切に判断し、救助が正確かつ円滑に行える操縦システムの開発が求められます。
また、救助対象となるダミヤンには容態や会話を模したQRコードや音声パターンが搭載されており、これらの情報の正確な読み取りは重要な評価対象となります。
過去の実績
2023年度 レスコン予選出場
レスコンの活動紹介
レスコン班の活動を紹介します。
ハード設計
一から機体やワークの設計を行います。 CADは学生が無料で使用できるfusion360を使用しています。 レスコンでは、足回りやマニピュレータ、ハンド、カメラシステムなど様々な機構を設計する必要があります。 特に足回りの開発では階段を走破する性能が求められるため非常に難易度が高いです。
機体部品加工・組み立て
レスキューロボコンでは一機体あたり、数十~数百点のパーツから構成されています。
設計した機体がその性能を発揮するには部品の精度が必要になります。
さらに、機体を期限までに仕上げるための工程・スケジュール管理も必要になります。
部品加工ではCNC,3Dプリンターをはじめ、フライス、旋盤、レーザー加工機等を用途に応じて使用します。
ソフト設計
機体の制御システムや基板のファームウェアの開発を行います。 KINKI KNIGHTSでは基板のファームウェアにHALを、ロボットの制御にROS 2を採用しています。
回路設計・基板実装
回路の設計や基板の実装を行います。 レスキューロボコンでは制御に用いるセンサ基板から、モータに最大数十アンペアを出力するモータドライバまで様々な基板を必要とします。 KINKI KNIGHTSでは回路設計から実装までをチーム内で行っています。